森島健男先生の講評

先般、警視庁と関東学生剣道連盟の第40回親善試合が

警視庁武道館で行われた。

その時の森島先生の講評をまとめる。

1.無駄打ちが多い

2.打ちが小さい

3.受ける技はない、すべて相打ちである

心に残しておきたい言葉である。

素振りは準備運動ではない!

先般、武道学園、夏恒例の合宿に参加した。

佐藤成明先生、太田忠徳先生、高橋亨先生、前田先生、数馬先生が

参加され、熱心なご指導を頂戴した。

 

初日も、二日目も、入念な準備運動後に、準備運動ではない「素振り」を実施した。

一本の振りを大きく、大きく、肩を使って振り切る。

同時に大きな歩幅で前後左右に、大きな声とともに。

 

100本、200本。 汗が噴き出し滴り落ちる。手のひらのマメがつぶれる。

太田先生が「素振りは準備運動ではありません。れっきとした稽古です。」

左足のけり!

先般、武道学園で先輩にご指導いただいた。

左足のけりが弱いのでは??

実は1ヶ月ほど前、大学時代の後輩にも指摘を受けた。

左足のけりが弱いために、上半身が前のめりで腕だけの打ちに

なっているんですよ!・・・・!

 

で、武道学園の先輩いわく

ひかがみを九分にして、後ろに体重をかけ

ギリギリ痛いくらいの左足にして構える。

そのまま、右足を前に出して左足でける。

その結果、右足に体重がかかり、それにつられて

左足のひきつけが完了する。

 

その場で実験してみた。なるほど、踏み込んだ瞬間の

右足の体重のかかとへのかかり具合がスムーズで

床の響く音が違う。そして、ひきつけを意識せず自動的に

左足がひきつけられた。

 

さあ、この感覚が長持ちするのだろうか!!

下座にすわる。

本日、武道学園の稽古に中国からの来訪者があった。

中国で剣道場をご自身で持って運営しているとの事。

40年来剣道続けているとのこと、たぶん七段の方と推察した。

 

その方は、始めと終わりの礼法時に、一番の下座に正座された。

 

剣道の国際化ではなく、日本剣道の「国際的普及」の良い見本と

感じた。

他の道場に訪れたときの立ち振る舞いがその人そのものを

映し出すように思える。わが身を省みて、身が引き締まる思いがする。

傲慢な態度ほど見苦しいものは無い。

足のひきつけ 2

先般、形の稽古でも、足のひきつけが足らない事を

学んだが、本日の稽古でも再確認した。

佐藤さんによると、形が終わって構えを解いて

下がるときの最後5歩目のひきつけが無いとのこと。

え、え~~~~! これは初めてのアドバイス。

ざっくり40年剣道をしてきたが、蹲踞の後も、それ以外も

立ち礼の前に下がる時は、5歩、きっちりで両足をそろえてきた。

自分の甘さや無知加減を今更ながら再確認した。

同じように、たとえば、3本目打ち太刀の突きのあと、

右足を後ろにひくと同時に、仕太刀の刀を物打の右鎬で右に押さえる。

そして、左足をひくと同時に、物打の左鎬で左に押さえる。

この時も、それぞれの歩みにひきつけが必要との事。

あ~~~形の稽古をもっともっとこなさなければ!!

皆さん、いかがでしょうか?

スーッといく!

先般、高橋先生からご指導いただいた。

 

『左拳を決め、竹刀先で相手の鍔元を攻める気持ちで。

あとは(無敵)で、スーッといくこと。』

 

このスーッといくこと。これが難しい。

 

高橋先生の愛弟子の菅野先生からは、すっと構えた状態で、

腰をうしろから押された感じで前に出る・・・・・とのこと。

 

イメージトレーニングと実際の動きとは違い、

どうも足捌きがかくかくしてしまう。

 

メリハリを付けたり、足の継ぎ足しで明らかな

間合いの縮め方はわかりやすいが。

 

当面これを十分に意識して稽古に励んでいこう!

教育者、指導者の必要性

わが大学剣道部には、現在「師範」の席が無い。

われわれ学生時代には、「師範」とともに「監督」に東京教育大出身の

渡邊先生がいらっしゃった。

 

昨年まで大学の非常勤講師として、「剣道」「居合い」のご指導に

同じく東京教育大出身の大保木先生がいらっしゃり、ほぼ毎週剣道部にも

ご指導を頂いた。

 

この4月から、大保木先生の交代で、筑波大出身の阿部先生が赴任された。

先般、阿部先生がわが剣道部稽古にお越しいただき、ご指導をいただけた。

その時のお話で、「打ちそのものは良いが、中心を攻めたり、くずしたりせず、

自らが横にずれそこから打突している」「打ちを一本にかけ、打ち切る姿勢は良いが、

二段、三段の打ちが無い。その結果、一本の打ちだけで縁が切れている」

 

短時間のご指導にもかかわらず、端的に的をついたご指摘でした。

さすが教育者と感銘を受けました。

やはり発展途上にある学生、自分も含め、「良い師」との出会いは重要な人生の

キーポイントであると強く感じた。

 

 

立ち止まって挨拶する!!

さすが日本体育大学剣道部である!!

本日、剣道講習会が日本体育大学さんの剣道場をお借りして

実施された。昨年に続き2年連続である。

その講習会の学生サポートの位置づけで、日本体育大の剣道部員に

お手伝いをお願いしたのだが、「挨拶」ができている。気持ちいい!!

全員が全員、必ず立ち止まって頭を下げる。

「おはようございます!」「ありがとうございます!」「お疲れ様でした!失礼します!」。

 

講習会の講師を務めていただいた袴田大蔵先生の教えが行き届いている。

講習会の「指導法」を担当された袴田先生が、その講義の中でも、

礼法の大切さをお話された。

試合の立会いだけでなく、稽古の時でも、相手と互いの礼をする。

その時に、相手に失礼の無い「精神」と「態度」「着装」とともに、

相手の「精神」と「態度」「着装」をも見取る必要がある、

しっかりとした「着装」でなければ稽古をお断りすることすらありえるんだ!!

そんなお話もあった。

礼儀に始まり礼儀に終わる剣道は、その第一歩は「挨拶」にあると思う。

いかなる時でも気持ち良い挨拶をしたいものだ。

左足のひきつけ

いつの間にか「左足のひきつけ」があまくなっている。

若いころ、「左足のひきつけ」について考えることも無く

遠間から面を打っていた(ような気がする)。

 

原因は、右足の踏み込みの甘さに一因があるように感じる。

 

腰が入って、体重移動がスムースに行くと、右足の踏み込みに

踏ん張りが利き、その結果、自動的に左足が「ひきつけ」を意識しなくても

ついてくるのではないか?

 

先般、「形」の稽古で、太田先生にご指導いただいた。

「左足」のひきつけが甘い。。。。。。

あれ、、、!  「形」でも足のひきつけか!!!!  反省しきり。

 

国際化でなく・・・・!

昨年も今年も、関東学生剣道連盟の剣道セミナーに参加した。

その時の学生の大半の意見として、、、、、、

剣道の国際化ではなく、日本剣道の国際的普及が必要との事。

なかなか良い意見である。見直した!

「国際化」となると、変わる必要がある感じがする。

変えてまで剣道を国際的にする必要は無いのではないか!

だから、今の「日本剣道」をそのまま普及させたい。

「理念」「一本の定義」「礼法」「稽古法」などなど。