わが大学剣道部には、現在「師範」の席が無い。
われわれ学生時代には、「師範」とともに「監督」に東京教育大出身の
渡邊先生がいらっしゃった。
昨年まで大学の非常勤講師として、「剣道」「居合い」のご指導に
同じく東京教育大出身の大保木先生がいらっしゃり、ほぼ毎週剣道部にも
ご指導を頂いた。
この4月から、大保木先生の交代で、筑波大出身の阿部先生が赴任された。
先般、阿部先生がわが剣道部稽古にお越しいただき、ご指導をいただけた。
その時のお話で、「打ちそのものは良いが、中心を攻めたり、くずしたりせず、
自らが横にずれそこから打突している」「打ちを一本にかけ、打ち切る姿勢は良いが、
二段、三段の打ちが無い。その結果、一本の打ちだけで縁が切れている」
短時間のご指導にもかかわらず、端的に的をついたご指摘でした。
さすが教育者と感銘を受けました。
やはり発展途上にある学生、自分も含め、「良い師」との出会いは重要な人生の
キーポイントであると強く感じた。